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令和7年度「花博自然環境助成」対象者が決定しました

令和7年度「花博自然環境助成」対象者が決定しました

令和7年度「花博自然環境助成」対象者が次のとおり決定しました。

調査研究

事業名 団体名 団体所在地 事業の概要
近年の気候変動が希少トンボ類生息に与える影響調査 神奈川トンボ調査・保全ネットワーク 神奈川県 近年、気候変動は顕著になり、降雪量の減少、夏場の異常高温や乾燥による湿地や池沼の干上がり、豪雨による出水により、トンボ類の生息も大きな影響を受けるようになってきた。そこで、影響が危惧される絶滅危惧種や北方系種の生息地で「何が起こっているか」を科学的データとして収集、影響を評価し、今後の保全に繋げる。
日台里山イノベーションの研究(その3) 日台里山交流会議団 京都府 2023,24年度に引き続き「里山とともに生きる社会」の在り方を探る。23年度には台湾で、24年度には日本(関西地方)でシンポジウムとフィールドワークを行った。25年度には若手の研究者や学生を交えて、台湾の農山村部と都市部における自然共生のあり方を調査し、人口減少や気候変動に対応する社会を構想する。
絶滅危惧種アンドンマユミの探索と生育域外保全 NPO法人日本高山植物保護協会 山梨県 世界で檜枝岐村と北朝鮮のみの分布で、檜枝岐村での野生個体の生存が不明である、アンドンマユミの自生地の再発見、および26個体しか存在しない栽培個体の生育域外保全、さらにこれらのDNAによる遺伝的多様性の解析および至適栽培方法の確立と増殖。
伝統と文化継承を目指した「お祭りの森づくり」 特定非営利活動法人山の自然学クラブ 東京都 能登半島で受け継がれてきたキリコ祭りに使われる様々な植物を利用した森づくり活動のための調査と活動。道具や燃料に使用される、能登らしい植物を地域の方々と採取/育成し地域性種苗による森づくりを行うと共に周辺海岸、屋敷林の整備や自然再生を企画する。体験会や実習も同時に行い、記録して研修/PR用に公開する。
調査研究合計 4件

活動・行催事

事業名 団体名 団体所在地 事業の概要
草原性の絶滅の危機にある植物の生育地保全活動 公益財団法人阿蘇グリーンストック会 熊本県 担い手不足等で草原の維持管理の存続が危ぶまれている草原において採草・草焼き等の適切な管理を実地することによって絶滅の危機にある植物(マツモトセンノウ・オキナグサ・サギソウ)の生育地を保全する。
親子で行う生物豊かな森づくり 生駒山昆虫観察の会 奈良県 3年計画の中間年として、冬季に森の環境整備を行います。生駒山の潜在植生と生態系を考え、落ち葉の集積場、朽木溜まり、池の泥出し等の里山的管理手法を行い、ハビタットを形成し、多様で生き物が豊かな森を親子参加型で整備する共に生き物観察を行います。また、これにより夏の観察会の充実にもつなげます。
南伊豆町漁師の森づくり NPO法人伊豆未来塾 静岡県 南伊豆町は、かつては農・漁・林業の一次産業が主体であったが、山は放置され、農業は耕作放置地が増え里山の荒廃が進んでいる。磯焼けが原因の漁獲量の減少も著しい。海を豊かにするのは山の森だという仮定のもとに荒れた山を整備し落葉紅葉樹を植えることで川の浄化や海の豊かさを取り戻す活動を行なっている。
生物調査・観察イベントによる復元棚田の活動推進事業 伊吹くらしのやくそう俱楽部 滋賀県 復元した棚田では農薬を一切使用せず、自生する薬草類にも配慮した農地管理を行っています。しかし、復田効果を把握する上で重要な水生生物やポリネーターの把握が遅れています。そこで、これらを対象に調査と観察イベントを開催し、復田効果の把握と普及啓発による棚田継承を推進します。
国際園芸博共創セミナー「園芸文化を育んだ花」 公益社団法人園芸文化協会 東京都 「2027年国際園芸博覧会」の開催を機に、私たちの暮らしや文化は花ととも育まれ、植物により人々が結びつき、豊かで幸せな社会を築いてきたことを伝え、花ある心身豊かで健康な暮らしを未来につなげることを目的に、博覧会協会や花緑団体とも連携し、園芸文化を題材としたセミナーを開催する。
かたつむりミュージアム・ラセン館の普及啓発活動 かたつむりミュージア・ムラセン館 京都府 国内外陸産貝類の生体再現模型の制作を拡充し、ラセン館における常設展示、小学校への出張授業をはじめ、各種団体等でのレクチャーに活用し、生物多様性の意義を陸産貝類(カタツムリの仲間)を通して分かりやすく理解してもらう。
角間の里山自然探検 公益財団法人金沢子ども科学財団 石川県 小学3年~6年生を対象に、金沢大学が地域との交流拠点として設立した「角間の里」周辺を探検し、季節に応じた動植物の観察活動を行い、里山の暮らしや自然との共生について学ぶ。
「京都西山」緑の魅力発信整備計画 特定非営利活動法人京おとくに・街おこしネットワーク 京都府 「京都西山」は山奥にあり、歴史ある柳谷観音を訪ねる人も少なかったが、京都市内がインバウンドの影響で混雑し、静かな緑の京都として西山地域が知られるようになってきた。17年間西山地域の緑化事業に取り組み、西山古道と陽光桜苑を開発し令和6年度は歩道緑化で日本道路協会より道路功労者賞を受賞した。
世界・日本の宝「水の山・富士山」の湧水を調べよう! 特定非営利活動法人グラウンドワーク三島 静岡県 開発行為の増加による湧水の減少や枯渇、水質悪化等の環境問題を抱える富士山麓の湧水地において、その実態調査や湧水地情報の可視化・発信、保全人材の育成を通して、富士山麓の環境監視をより強固なものとするべく、昨年に引き続き未調査箇所を調べ、世界文化遺産に恥じない富士山の環境保全を図る。
木のお医者さんと学ぶ「樹木の生き方と人との関わり」 特定非営利活動法人樹木研究会こうべ 兵庫県 樹木診断と樹勢回復、樹病の予防や保護育成に携わる樹木医が、その知識や技能を環境教育プログラムに変換し、現代の余暇も含めた生活様式に沿う形での持続可能な「里山林づくり」に取り組む
谷まるごと里のいきもの自然保護区プロジェクト 一般社団法人自然再生と自然保護区のための基金 奈良県 当該地域で4年前から確認できなくなっている絶滅危惧種タガメ等の希少な水生生物の生息適地を拡大するため放棄水田を湿地化する取組みを加速する。また、これらの主な生息地と思われる近隣の営農田において、地元農家と共同で都市住民向けの生物調査イベントを行うことにより水田の生物多様性と維持を訴える。
白神山地の水辺の生きもの調査観察活動 特定非営利活動法人白神自然学校一ツ森校 青森県 白神山地のブナの森の豊かさを核心部分に源流部を持つ赤石川で川に棲む水生昆虫や魚たちの生態調査を行い、ブナの森から流れた水が、川を伝わり、海に流れる循環の仕組みと、その水に棲む生き物調査を通して、広葉樹の森の持つ豊かな水が、生息域に与える影響を観察する。
広葉樹の植栽及び食害防止策設置事業 公益社団法人日本山岳会 高尾の森づくりの会 東京都 過去に皆伐されたが手入れされていない八王子市高尾山山系の板当国有林を対象に、当会は東京神奈川森林管理署と5年間の契約を締結し、広葉樹と針葉樹が混在する豊かな森林を復活させるため、森づくり活動を行うと共に植樹祭を開催し、植樹と食害対策を行う。
地域で親子が生物多様性を体験的に学ぶ環境学習活動 つくし野ビオトーププロジェクト 東京都 「命」をキーワードに、年間プログラムで身の回りの環境体験や作物づくりを通して、自然との共生を「体験的環境学習」として学ぶ。生物多様性・生態系サービス・SDGsに配慮。参加者は3歳児から小学校~大学生までの子どもと親が中心。未就学児の参加者が急増し半数。地域住民主催で19年目の活動を継続・実施予定。
自然環境教育イベント(自然観察・農事体験・植樹) 奈良・人と自然の会 奈良県 都会の近くにある里山の特性を活かし、里山保全活動を進める中で近隣地域の小学生と保護者に、貴重な自然環境を生かした観察や散策、無農薬栽培の農事体験、椎茸原木菌打ち、コナラの苗木植樹などを通して、実体験としての里山の自然と親しむ機会を提供する。
日本の植物遺産 伝統園芸と植物園 公益社団法人日本植物園協会 東京都 日本植物園協会60周年記念事業として、長い歴史を有し、日本独自の発展を遂げた伝統園芸植物やその文化的な背景を保全する「日本植物園協会ナショナルコレクション」を紹介するシンポジウムを開催することで、未来に向けての貴重な植物の保全や後代への継承方法の提案を行う。
花バスケットで住民が集う明るい景観の町中空間を作る 庭じかん 秋田県 地域住民と一緒に花や緑のハンギングバスケットを制作し、それらを地域のゴミステーションや公共施設、商店等の人が集う場所に設置する。さらに地域住民が協力して管理することで花や緑のある明るい景観づくりや、ハンギングバスケットの花や緑の植物を介したコミュニケーションの機会を広げ、心豊かな生活につなげる。
京都 五山送り火の伝統の継承とアカマツ林の再生 特定非営利活動法人ひとともりデザイン研究所 京都府 京都を代表する伝統行事の1つである五山送り火の松割木の材料となるアカマツを再生し、人の輪を広げる事業。
菜の花迷路一般開放と菜の花畑整備 福興浜団 福島県 東日本大震災による津波で全て流された南相馬市原町区萱浜地区に菜の花畑を造成し、そこに迷路を作り4~5月に一般開放する。菜の花迷路には親子連れからお年寄りまで、市内はもちろん県内外から多くの人に訪れてもらい、楽しみ、笑顔になってもらうとともに、津波被害を受けた地区の現在の様子を見て、知ってもらう。
光が丘公園生き物調査と次世代育成事業 特定非営利活動法人みどり環境ネットワーク! 東京都 身近にある豊かなみどりを後世に残すこと、そのためのネットワークを作ることを目的に、都立光が丘公園で①自然環境教育、②みどり環境の普及、③公園緑地の活用、④みどり環境資産リサイクル等の活動を行ってきた。活動メンバーが円熟期を迎えた今、同公園の自然とその情報を残すために次世代の育成事業を展開している。
活動・行催事合計 20件

総合計24件