平成16年度助成事業 成果概要の報告
団体名(所在地) | 長野県園芸福祉研究会〔長野県南箕輪村/長野県南箕輪村老人ホーム〕 |
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事業名 | 継続的園芸活動がもつ高齢者への健康増進効果に関する研究 |
事業の実施場所 | 長野県上伊那郡南箕輪村老人ホーム |
事業の実施期間 | 平成16年6月~平成17年3月 |
事業の概要 | 園芸活動が高齢者の健康増進効果があるといわれて久しいが、多くの研究が単年度の研究である。そこで、本研究は4年にわたり園芸活動を行ってきた高齢者福祉施設での園芸活動の効果を縦断的データをもとに定量的に明らかにし、園芸活動の有効性を示すものである。 |
成果の要約 | 園芸活動が高齢者の健康増進効果の検証のため、本研究は4年にわたり園芸活動を行ってきた高齢者福祉施設での園芸活動の効果を縦断的データをもとに定量的に分析を行った。本研究は、4月の花の播種から始まり、花壇の作成、苗の定植、水管理、追肥など、一年を通して行う園芸作業を中心に本年で4年間のプログラムが実施された。本研究の実施においては、実施施設の南箕輪村老人ホームや信州大学農学部の農村健康科学研究室、花卉研究室、農場、学生、ボランティアの協力が不可欠であった。もとより、花博協会の助成がなければ本年の実施は不可能であった。 長野県園芸福祉研究会で長野県南箕輪老人ホームにおいて、週に2回の園芸活動プログラムを実施した。本年は、4年間のデータを縦断的に分析し、継続的な園芸活動が持つ健康増進効果を明らかにする。測定は、体重・体脂肪・血圧・アンケート調査を用いて、活動前後及び期間前後、本年はこれに加えて、4年間の経年変化や、活動期間外の変化についても詳細に調べ、園芸活動が持つ高齢者への健康増進効果を客観的に明らかにした。加えて、本年は心拍数も計測し、作業中の身体に対する負荷がどの程度であるかを、作業別に調べ園芸活動プログラム作成のための基礎的データ収集を行った。 5月 オリエンテーション・データ計測・野菜の定植・花の種の播種 詳しくは別紙報告書に記載するが、園芸活動の縦断的効果が明らかになり、高齢者の生活習慣病の予防や,寝たきりの防止,また高齢者だけでなく障害者のかたがたの社会参加の助けに園芸活動が効果があることが明らかになった。また園芸活動のそれぞれの作業負荷が明らかになったことにより、客観的データに基づくプログラムの作成が可能になった意義は大きい。
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