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花博自然環境助成事業

平成17年度助成事業 成果概要の報告

団体名(所在地) (社)日本造園学会〔東京都渋谷区〕
事業名 「海外の日本庭園」の調査
事業の実施場所 (社)日本造園学会事務局、東京農業大学、他
事業の実施期間 平成17年4月1日~平成18年3月31日
事業の概要 19世紀末以降、現在までに海外につくられてきた「日本庭園」の動向・実態を調査し、その調査報告書(論説編に加え個別庭園437所収、90庭園詳細解説)を刊行した。これをもとに公開シンポジウムを実施した。
成果の要約

これまでの調査成果を『「海外の日本庭園」調査報告書』(日本造園学会、平成18年3月)として刊行した。総ページ数は230(白黒印刷版、カラー印刷版の2種類)。調査成果として収録した、海外の公開日本庭園の総数は437庭園(総覧リストとして整理)。これらの庭園の全てに検討を加えて、さらに詳細に紹介・記録すべき庭園を検討した。追加調査も実施して最終的に90庭園を選び、それらについはA4版2ページのシートに写真・図版とともに整理した。これらの調査ならびに、各委員に分担した海外の日本庭園に関する以下の事項について、論考を執筆してもらい、これらをもって報告書を編集した。調査成果としての各庭園情報は、庭園名称、所在地、築造年月日、規模、様式、作庭事由の分類、依頼者、設計者、施工者、維持管理状況、写真・図面の収集、そのほか。 また、この調査結果を基にして海外の特色ある日本庭園の情報を整理考察して、以下の論考としてまとめ、調査報告書に記載した。Ⅰ海外につくられた日本庭園の系譜、Ⅱ海外の日本庭園:分布と傾向、Ⅲ海外の日本庭園(国際博覧会と日本庭園、姉妹都市と日本庭園、大使館文化会館の日本庭園、公園・植物園のなかの日本庭園)、Ⅳ海外の日本庭園づくり(計画と設計に関して、施工に関して、維持管理に関して1・2)、Ⅴ海外の日本庭園-現状と課題。 加えて、この調査報告書を基に公開シンポジウムを実施(平成18年3月15日)。話題提供として、「海を渡った日本庭園-海外の日本庭園の歴史」、「世界に広がる日本庭園-海外の日本庭園の現状」、「交流と交友の証となる日本庭園-日本庭園を通じた海外交流」、「海外での日本庭園づくり-計画・設計・施工・管理の課題」をテーマとした発表に引き続き、パネルディスカッション「海を渡った日本庭園のこれまでとこれから」と題して会場を交えた議論を交わした。参加者総数約100名。

関連成果物

「海外の日本庭園」、(社)日本造園学会「海外の日本庭園」調査刊行委員会編、(社)日本造園学会、2006年3月、230頁(白黒印刷、オンディマンド・カラー印刷版)

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