平成20年度助成事業 成果概要の報告
団体名(所在地) | NPO 法人 大阪自然史センター〔大阪府/琵琶湖下流部の三川(桂川・宇治川・木津川)合流以下の淀川水系全域(猪名川水系を含む)および、大阪市立自然史博物館〕 |
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事業名 | 淀川水系における水生・湿生植物の分布調査 |
事業の実施場所 | 琵琶湖下流部の三川(桂川・宇治川・木津川)合流以下の淀川水系全域(猪名川水系を含む)および、大阪市立自然史博物館 |
事業の実施期間 | 平成20年4月~平成21年3月 |
事業の概要 | 近畿地方の主要水系である淀川水系は、外来生物の侵入や開発により、著しく環境が変化している。本事業では、水生・湿生植物に注目し、市民と共に現地踏査と標本資料の調査を実施し、分布状況と変遷を明らかにする。 |
成果の要約 | [現地調査] 三川(木津川・宇治川・桂川)合流以下の淀川水系の河川、水路、水田、ため池に生育する水生植物(全ての沈水性・浮葉性水草、一部の抽水・浮遊性水草)、湿生植物(絶滅危惧種および特定外来生物)の分布を調査した。加えて、近年淀川下流部で大繁殖し、問題になっているボタンウキクサについて、生活史を明らかにするために毎月調査を行った。また、関連する研修や行事も実施した(実施5回)。 [標本調査・整理] 分布調査を実施するにあたり、調査対象となる水生・湿生植物の植物体を可能な限り採集して、標本を作製した。結果、238種1110点(ただし、調査対象種以外のものを含む)、うち水生植物は82種785点、湿生植物は47種176点の標本を収集することができた。これを、標本台紙にマントし、大阪市立自然史博物館(OSA)に納めた。また、大阪市立自然史博物館標本庫において、過去に淀川水系で採集された水生・湿生植物の調査も進めた。 関連成果物(公表した論文、活動の写真等) 本事業の成果は最終的に2010年に大阪市立自然史博物館で実施予定である淀川に関する特別展に反映されるが、新しい知見は順次、学術雑誌等に順次報告している。2008年度は3報を発表した。
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