平成20年度助成事業 成果概要の報告
| 団体名（所在地） | 照葉樹林文化研究会〔大阪府／大阪府立大学学術情報センター〕 |
|---|---|
| 事業名 | 中尾佐助植物探検資料のデータベース化による活用研究 |
| 事業の実施場所 | 大阪府立大学学術情報センター |
| 事業の実施期間 | 平成20年4月～平成21年3月 |
| 事業の概要 | 照葉樹林文化論の提唱者である中尾佐助の探検資料を整理体系化して、花とみどりを主とした植物文化に関する学術研究と一般への普及に資するための研究を行う。 |
| 成果の要約 | 大阪府立大学学術情報センター所蔵の中尾佐助資料のうち、植物探検スライドのすべて（中尾撮影22,171コマ、同行者撮影スライド300コマ、大阪府立大学東ネパール探検隊撮影562コマ）を電子化し、保存用画像ファイルを完成するとともに、トリミングした公開用ファイルを作成し、画像検索に必要な検索語の貼り付けを完了し、データベース化した。フィールドノートの記載事項やスクラップファイル資料とすりあわせて撮影日および撮影場所等の行程ファイルをすべての探検について構築し、基本情報ファイルを作成した。また、この画像に研究コメントを書き込みできるシステム「研究者用ポータル」を構築した。既公開のブータン探検スライドの改良版1,280コマと併せ、ブラウズに耐えうるスライドＤＢを公開した。これらの作業の過程でみつかった中尾佐助のテレビ出演ビデオとブータンおよび東ネパールでの探検の８ミリ映像とともにカラーネガフィルムおよびモノクロフィルム（一部は未完成）、ガラス版記録写真228枚について、ＤＶＤに変換し、電子化した。８ミリ映像やモノクロフィルムはカラースライドよりは劣化しておらず、当時の植生や植物文化など貴重な画像情報を保全できた。 ２０年９月１６日には、招待講演を含めて公開の研究発表会を行い、研究会会員の研究を討議するとともに、２１年２月２８日には公開記念講演会を開催し、スライドデータベースを一般公開した。さらに、公開後にシステムの動作を確認しながら、日程情報や検索語の修正を行った。 関連成果物（公表した論文、活動の写真等） |