平成21年度助成事業 成果概要の報告
団体名(所在地) | 貝塚市立自然遊学館「わくわくクラブ」〔大阪府〕 |
---|---|
事業名 | 「自然生態園」における維持管理手法及び生物・環境モニタリング調査結果とりまとめと環境教育活動等の実践 |
事業の実施場所 | 貝塚市立市民の森、「自然生態園」、「自然遊学館」ほか |
事業の実施期間 | 平成21年4月~平成22年3月 |
事業の概要 | 「自然生態園」の維持管理と生きもの調査を兼ねた観察会を実施。他地域のフィールドにも出かけ、比較調査を行う。また、過去10年の経験・調査データ等に基づく情報をとりまとめたリーフレットを作成する。 |
成果の要約 | 「自然生態園」のきめ細やかな維持管理と生きもの観察・調査活動として「自然観察会」を実施。 「自然観察会」には、毎回家族単位の参加があり、池の中に入って生きものを採集するというような非日常的な活動に興奮し、そこから自然への関心が生まれている。熱心な参加者には入会を勧め、市民による自然復元活動の必要性を、生きものに関わる面白さ楽しさから理解してもらっている。一般参加者が30名を越えることもあり、「自然観察会」が環境学習活動の場として定着してきている。会員や会員の子どもたちが、「生きものの観察・調査」時に、初参加の参加者家族に説明・案内し、うまくリードし始めている。 維持管理作業のマンネリ化を避けるために、地域の他の池や、近隣府県の池を調査し始めたことにより、他団体と交流する機会が増え、「自然生態園」や自然遊学館わくわくクラブの知名度があがり、自然や環境問題で、クラブ内外とのつながりが深まった。また、自然生態園トンボの池の良さや欠点を客観的に見ることができた。 具体的には、「自然観察会」における一般参加者60余名、大阪自然史博物館で行われたワークショップやフェスティバルで各回300名を上回る参加者と交流し、橿原市昆虫館では友の会約40名の方々の歓待を受け、池の調査で訪れた生駒棚田クラブでは約50名のクラブ員と意見交換を行った。 10年を機会に、「生きものの観察・調査」⇔「維持管理作業」のつながりが見えてきたので、『ビオトープ管理のあり方』についてみんなが知識と理解を得ることができたが、この自然生態園に完成の日なく、永遠に見守り、永続的につくり続けなければならないと考えている。 |