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花博自然環境助成事業

平成21年度助成事業 成果概要の報告

団体名(所在地) (特活)緑と水の連絡会議〔島根県〕
事業名 竹林の健康診断
事業の実施場所 全国
事業の実施期間 平成21年4月~平成22年2月
事業の概要 里山の重要な景観要素である竹林の荒廃、特に近年拡大した竹のテングス病の現状を把握するための「竹林の健康診断」プログラムを全国展開する。その成果をPRし、竹林の活用・管理にむけて社会的注目を集める。
成果の要約

「竹林の健康診断」プログラムを市民あるいは学校単位で実施していくことをめざして進めています。学校単位での実施(小学校1、大学研究室1)は、思うように展開できませんでした。当初ねらっていたインターネット上での結果プロットもあまり進んでいません。市民や学校へのPRは平成22年度も継続していきます。
市民向け講座は、竹の問題あるいは石見銀山の森林整備などをテーマとしているセミナーやシンポジウムに積極的に参加して、「竹林の健康診断」の紹介をしています。(4県においてのべ7回実施。参加人数450名)
まだ、課題が一般に認知されていない状況なので、このようなセミナーでの報告や紹介の活動を優先させていく時期であろうと考えています。竹の問題に関心を持っている方には、「竹林の健康診断」は新鮮な知見となっているようです。ネット検索でも竹のテングス病について事業化して取り組んでいるところは私たちくらいしかないようで、他県からの視察やセミナー講師依頼も入るようになりました。
私たちは、こうした竹林整備に向けた地道な調査活動やボランティアによる実践活動を、ことあるごとにPRしてきました。次年度から始まる島根県の森林環境税の第2期のメニューには、市民参加型の竹林整備事業をとりあげるよう県知事にアピールしました。行政でこの路線は、ほぼ成果をあげられる見通しです。
竹のテングス病については、今後ある時期になれば一気に注目を集める可能性があり、私たちがモデル地区としている石見銀山での植生の経過観察を継続していく意義は大きいといえます。

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関連成果物(公表した論文、活動の写真等)

  • 竹林の健康診断 中間報告パンフレット
  • 竹林の健康診断 募集チラシ
  • 竹林景観ネットワーク(香川大学会場) エクスカーション・プログラム