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花博自然環境助成事業

平成23年度助成事業 成果概要の報告

団体名(所在地) 自然遊学館わくわくクラブ〔大阪府〕
代表者 会長 山口 進
事業名 生きものと共生する「新しい里地里山」を目指して
事業の実施場所 貝塚市市民の森「自然生態園」「自然遊学館」及び「岸和田市河合町」
事業の実施期間 平成23年4月~平成24年3月
事業の概要 自然生態園の生きもの生息環境調査(量的質的な把握)を継続しながら、新たな「生きもの空間」を里地里山地域に計画し、「身近な自然」の再生と保全を図る。また地域で培われてきた自然と人と密接な関係の中から、生きものにやさしい新たな「農」との関係を構築し、人材の育成を図る。
成果の要約
  • 自然環境学習活動
    自然遊学館わくわくクラブ手づくりのトンボの池を中心とする「自然生態園」の現場で、長年積み重ねられた身近な自然体験や調査結果を発信し、情報の受け手と送り手双方の自然環境学習材料に役立てた。
  • 「生きもの空間」保全の方向性
    「トンボの池の生きもの調査」(継続的モニタリング調査)とシンポジウムによって、より多様な空間を創造することが重要であることが見えてきた。
  • 次世代を担う子どもの育成
    体験に基づく親世代の自然環境学習が、次代を担う子どもの「自然観」育成に大きな影響を及ぼすことが解ってきた。
  • 「農」空間整備
    生きものと共生する新しい「農」空間整備には、「水」をめぐる自然的社会的な背景が重要であることが理解できた。
  • 調査を調査だけに終わらせない新しい展開の模索、課題の抽出
    2011年度の調査で「トンボの池」には36種の水生動物の存在が明らかになったが、シオカラトンボのように泥底を好む種の減少も見られ、落ち葉の投入など富栄養化を図っていくことも一計である。
  • 先進地の知恵と課題の吸収
    先進地の見学やシンポジウムから、冬期湛水地の確保、土手や畦、湿地の重要性など、生きもの空間創造の条件について多くのことを学んだ。