平成23年度助成事業 成果概要の報告
団体名(所在地) | 京都大学自然地理研究会〔京都府〕 |
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代表者 | 主宰 水野 一晴 |
事業名 | 滋賀県朽木の巨樹に関する文化・生態調査 |
事業の実施場所 | 滋賀県高島市朽木、京都市左京区 |
事業の実施期間 | 平成23年4月~平成24年3月 |
事業の概要 | 朽木に自生する巨樹について人や森との関わりに焦点をあて、総合的に調査し、巨樹の文化的、生態的な意義を明らかにするとともに、学生と地域住民とによる「自然と人間との共生」についての対話の成果をまとめる。 |
成果の要約 | ① 事業報告書の作成と配布 本事業は滋賀県高島市朽木におけるトチノキ巨木の伐採問題に着目し実施したものであるが、事業報告書の作成にあたっては、単に伐採か保全かという視点ではなく、地域の取り巻く現状をしっかり理解することの重要性を提示することに主眼を置いた。本事業の報告書は地元保全団体をはじめ、集落で地域資源をいかしたいかした取り組みに長くかかわってこられた方々に加え、高島市朽木支所や公民館図書室などの公的機関に配布した。朽木におけるトチノキ巨樹の文化と生態についての情報蓄積と共有に貢献することができたと思われる。 ② 「トチノキ発表会」の開催 本事業の最終成果報告にあたって、2012年3月25日(日)に安曇川公民館にて「トチノキ発表会」(主催:巨木と水源の郷をまもる会;共催:高島市、滋賀県立いきものふれあいの里、京都大学自然地理研究会)を開催した。報告会は地元のトチノキ保全団体の調査報告も兼ねており、広く関心を集め、高島市だけでなく京都や大阪などからも来場し、合わせて115名が参加した。なかでも、本事業の一環として2011年11月に訪れた京都府綾部市古屋の集落の方々やトチノキを生かした地域活性化を行っている、「古屋でがんばろう会」代表の方が本報告会に参加したことは、丹波山地のトチノキをめぐる文化を広く継承し、現代日本が抱える山村における過疎化や地域の維持など厳しい課題を共有する端緒となったものと高く評価できる。
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