成果の要約 |
- ミャンマー多様性調査(植物標本の収集)
野外調査によって、2,579点(重複含め約10,000枚以上)の腊葉標本を採集した。植物多様性保全のセミナーでは、国立公園長ならびにレンジャーが講義を受け、世界的な森林破壊、ならびにミャンマーにおける現状を学び、自らがレンジャーとしてナマタン国立公園で何をしていけば良いかを討議、保全に関する理解を深めた。 - 様性解析(同定・鑑定)
平成24年度は、これまで採集し腊葉標本のうち、キク科、マメ科、ツツジ科、リンドウ科センブリ属、ウコギ科、クスノキ科等の同定を集中的に実施し、2,000点の同定を完了した。 - 標本管理研修(人材育成)
野外での植物の採集及びGPS等標本情報等記録の付け方等のフィールドワーク、標本室の管理運営として、ラベルの作製方法、配架(ファイリング)、標本台紙への貼付等の技術、また標本室の機能と役割、その意義等の講義を受け、標本室の管理・運営方法について技術と理論を習得した。当財団でこれまで採集した腊葉標本のうちマメ科の同定を実施し、同定手法も学んだ。 - ナマタン国立公園の植物目録化と簡易図面の作製
目録化(最終目標平成27年)に向けて、随時同定結果をデータベースへ入力するとともに、採集した標本は速やかにラベル作成後に貼付し、標本室(MBK)に配架した。スキャニングした簡易図鑑のうち、国立公園の代表的な植物ならびにキク科、マメ科、イネ科についてはナマタン国立公園のレンジャ-へ配布し、地元でもこの簡易図鑑によって植物を同定できるようにし、レンジャーの植物多様性理解の深化に繋げた。
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