団体名(所在地) |
NPO法人社叢学会〔京都府〕 |
代表者 |
理事長 上田 正昭 |
事業名 |
東日本大震災における被災地社叢調査 |
事業の実施場所 |
調査等:福島県・宮城県・岩手県、調査報告会・関連講演会等:京都市・渋谷区・太宰府市 |
事業の実施期間 |
平成24年7月4日~7日、平成24年11月26日・27日 |
事業の概要 |
被災地住民の心を勇気づけ、地域の絆を取り戻す「鎮守の森等の社叢」を的確に保全・再生するために、必要となる被災地社叢の植生、土壌等の環境調査を経年的に実施する。 |
成果の要約 |
- 被災の有無、立地条件などの違う社叢を、それぞれの特性に従って網羅的に調査することによって、それぞれの条件下で、今後の社叢がどのようになっていくかの予測ができた。
- 社叢が災害時はもとより災害後も地域の安全・安心の拠り所として貢献したのではあるが、災害の影響により徐々に社叢の衰退が進行していることに加えて、中には奇跡的に生き残った社叢が復興計画によって消滅する事態に直面していることがわかった。
- 今後、適切な社叢管理が必要であるが、地域の特性や被災状況に適合した社叢の維持管理計画や再生に向けた植栽計画の立案に資する資料が得られた。
- 当学会では一昨年8月に被災社叢の土壌サンプルを採取し化学分析を行い、3月には2か所の社叢(孤塚:仙台市 八重垣神社:山元町)で土壌改良を実施した。
これを受けて7月の現況調査でその効果を知るために再度、土壌サンプルを採取し化学分析を実施、土壌状況がかなり回復していることがわかった。
狐塚樹木調査
富主姫神社
八重垣神社
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