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花博自然環境助成事業

平成25年度助成事業 成果概要の報告

団体名(所在地) 公益財団法人 京都市都市緑化協会 〔京都府〕
代表者 理事長 村田 清
事業名 京都の希少な山野草等の継続的な栽培体制の確立と普及
事業の実施場所 梅小路公園(京都市下京区観喜寺町)
事業の実施期間 平成25年4月~平成26年3月
事業の概要 京都周辺の絶滅危惧種等に分類される山野草などを継続的に栽培する体制を確立するため、栽培家等のネットワークの形成、それぞれが持つノウハウの手引書化等を図る。また、春と秋の展示会を開催し、人々へ和の花の魅力や育成環境を守る必要性について周知する。
成果の要約

○ネットワーク立ち上げによる「和の花」の保全に向けた協力体制づくり
これまで開催してきた展示会の協力団体・個人との関係をより密接にし、継続的なネットワーク化を図るため、新たな「和の花展懇談会」を2回開催した。展示会の時期に限定されていた活動が活発となったほか、葵祭を行う上賀茂神社、市内最大規模のビルを管理し緑化施設の活用を進めている京都駅ビル、植物の培養技術を持つ京都府立桂高校などの新たな参画を得られ、協力関係の横の広がりもできた。

○「和の花」の京都の生活文化の中での重要性、栽培方法等の紹介を行う冊子の発行
第1集として、京都の生活文化と密接な関係があり、人々の身近にあったが、近年急に失われてきたエイザンスミレ、オケラ、フジバカマ、フタバアオイの4種を紹介した。今後、これらの植物と生息環境を守る大切さを訴えるための素材ができた。

○展示会等を通じた普及啓発
展示会を充実させるだけでなく、「第2回みどりの交流広場」を含めた緑に関するイベントでの発表、京都駅ビルでの展示等、新たなPRの機会を増やすことができた。

○新たな植物を普及啓発する取り組みの準備
これまで普及啓発には取り組んでこなかった植物(オケラ、ヒオウギ、キクタニギク等)について、情報収集、普及啓発に活かす栽培、担い手となる団体(市民団体、学校、企業等)との関係づくりに向けて準備を行うことができた。

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ボランティア団体による
フジバカマの挿し木繁殖作業

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第1回「和の花展懇談会」の開催

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冊子「和の花を育てる1」の発行