花博自然環境助成事業
調査研究開発助成事業 成果概要の報告
団体名(所在地) |
特定非営利活動法人グラウンドワーク三島〔静岡県〕 |
代表者 |
理事長 小松 幸子 |
事業名 |
水の都・三島・清流のシンボル・ミシマバイカモを救え |
事業の実施場所 |
静岡県三島市 |
事業の実施期間 |
平成27年4月1日~平成28年3月31日 |
事業の概要 |
「水の都・三島」の市街地の湧水地の実態調査をとおして、湧水地情報を一元化・体系化・可視化し、絶滅危惧種ミシマバイカモ等の生育・保全に重要な湧水地の保全に向けた基礎データとして活用する。 |
成果の要約 |
- 湧水調査の実施により、昭和58年の調査以来30年間にわたり確認されていなかった三島市内の湧水地の実態を把握することができた。
- 昭和58年当時の湧水調査の結果と今回の調査結果をデジタル化・マップ化することで、これらの違いを視覚的にも容易に認識できるようになり、この30年間で消失・枯渇してしまった湧水地とその傾向を把握することができた。
- 水生生物調査では、源兵衛川や御殿川では、ミシマバイカモのみならず、ホトケドジョウのような絶滅危惧種にも指定される貴重な生きものが湧水地に生息していることを確認できた。その一方で、アメリカザリガニやカワリヌマエビなどの外来種も多く確認され、ミシマバイカモやホトケドジョウをはじめとした地域固有の生態系を維持していくためには、湧水地の継続的な環境改善が求められることが分かった。
- 湧水地の実態の30年前との比較や水質、水生生物の生息状況などの情報を総合的に得ることができ、今後、湧水地保全の対策や指針を検討する上での貴重な基礎データを収集することができた。
- 湧水地情報提供システム「富士山湧水マップ」(ホームページ)の更新により、三島市内の湧水地の最新情報を発信することができるようになった。湧水の仕組みについてより理解が深められるよう、湧水についての講義動画を作成・掲載するなどの工夫を今後施し、情報発信基盤としての活用を進めるための土台とすることができた。
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