平成30年度助成事業 成果概要の報告
| 団体名（所在地） | 竹の國〔奈良県〕 |
|---|---|
| 事業名 | 竹と茶 |
| 事業の実施場所 | 奈良県明日香村内および桜井市内 |
| 事業の実施期間 | 平成30年4月12日～平成31年2月15日 |
| 事業の概要 | 放置竹林を整備し美しい竹林を作り、その過程で出る竹材を用いて茶道具を作成し、それらを用いて整備した竹林で茶会を開催する。 |
| 成果の要約 | 竹をテーマにしたお茶会に運営側として参加したいという人が14名集まり、半年間の茶道稽古、竹林の整備や茶道具の制作などを行い、竹と茶への理解を深めながら竹林茶会を開催できた。竹と茶道に関しての基礎的な技術を会得できた者も多かった。この中には初めて茶道に触れた人も多く、茶道普及への貢献もできた。竹林茶会終了後も茶道の稽古を続けることができ、竹と茶をテーマにした取り組みを今後も続け、より専門的な技術を持った人材を育てていく基盤を作れた。長く茶道に取り組んできた方々の中から竹と茶というテーマに興味を持ち、稽古や竹林茶会、茶室作り、茶道具制作などに協力してくださった方々がいた。お茶の世界から竹に入ってきてくれた方がいたことに意義があった。竹林茶会においては、表千家と裏千家の茶道、茶粥、珈琲、サモワールという多様な茶席を竹林茶会に設けられたことで、スタッフ、来場者ともに多様な人々が集まり、交流を広げ、深めることができた。竹林を舞台にした竹尽くしの茶会は好評で、別のお茶会で竹の道具（茶杓、花入など）を作ってほしいという依頼や、イベントで茶席を設けてもらえないかなどの相談につながった。人と自然、伝統文化をテーマにした実践的な活動の礎を作れたと思う。竹林茶会の来場者の中にはこれから竹と茶の取り組みに参加していきたいという人もいた。お茶を切り口にした竹、竹をテーマにしたお茶、この双方向からの引き寄せが可能な組み合わせだと実感できた。   |