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花博自然環境助成事業

平成30年度助成事業 成果概要の報告

団体名(所在地) 福興浜団〔福島県〕
事業名 菜の花迷路一般開放に向けた菜の花畑整備
事業の実施場所 福島県南相馬市原町区萱浜地内
事業の実施期間 平成30年9月~平成31年2月
事業の概要 東日本大震災による津波で全て流された南相馬市原町区萱浜地区に、菜の花畑を造成し、そこに迷路を作り、GW期間中に一般開放する。菜の花迷路には親子連れからお年寄りまで、市内はもちろん県内外から多くの人に訪れてもらい、楽しみ、笑顔になってもらうとともに、津波被害を受けた地区の現状を見て、知ってもらう。
成果の要約

農地基盤整備により、養分の少ない山砂を大量に入れられるなどした田畑は、初めから農耕好適とは言えない状態です。ここに肥料を加え、繰り返し耕うんする。すると、元の土壌に隠れていた石や瓦、ブロックなどの瓦礫が数多く現われ、これらを地道に手作業で取り除いてゆきます。
そこに種を蒔き、根を張り成長し花を咲かせ、種を付ける。種を収穫し、枯れた植物を刈込み、土に還す。この繰り返しで豊かな土に変わってきます。今回菜の花の種を蒔いた畑のほとんどは農地基盤整備直後の農地です。農地再生の最初の活動が、菜の花づくりの場所となっています。
農地基盤整備が進み、耕作可能な面積が増える一方、農業従事者数は震災前に比べ激減しています。南相馬市原町区萱浜でのこの活動が、南相馬市沿岸部の営農再開のきっかけとなるアイコンとなれればと考えています。
一方、本活動に影響され、富岡町や大熊町で菜の花を生育する動きも出ており、福島県浜通りエリアの原発・津波被災エリアにも広がりを見せています。
また、今回の菜の花の種まきには福島大、茨城大、埼玉大の学生ボランティアも参加し、津波被災エリアの現状を若者たちに知ってもらうとともに、南相馬市民、県内外ボランティアとの交流も生まれることとなりました。

種まきの様子その2 種まきの様子その1 菜の花の追肥