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花博自然環境助成事業

平成30年度助成事業 成果概要の報告

団体名(所在地) 特定非営利活動法人グラウンドワーク三島〔静岡県〕
事業名 荒れ果てた里山を救え・大場桜山再生プロジェクト
事業の実施場所 静岡県三島市
事業の実施期間 平成30年4月~平成31年2月
事業の概要 三島市大場地区の「桜山」は、荒れ果て地域から忘れ去られようとしている。しかし、湧水地があり蛍が飛び絶滅危惧種ホトケドジョウが生息する豊かな環境が残っている。そこで、竹林の間伐、三島桜の植樹、農道と富士見ヶ丘の整備、村の守り神の再興、「桜山」の環境調査を、隣接する三島南高や住民、農業者等と実施する。
成果の要約

本事業では、湧水が流れる土羽水路や水田・湿地帯、雑木林等からなる貴重な里山環境と豊かな生態系を有する「大場里山地区」において、開発の進行や農家の減少等により荒廃が進む現状を解決するため、地域住民や専門家等を巻き込んで環境再生活動に取り組んだ。その結果、崩壊が進む土羽水路の修繕や雑木林の手入れ、参加した地域住民や学生等への意識啓発、景観向上による当地の環境の豊かさの内外へのアピール等を着実に進めることができた。
当会では、『「水の都・三島」の原風景・水辺自然環境の再生』や、『街中のにぎわい再生』をミッションとして掲げており、本事業によって、「大場里山地区」の自然再生と魅力の向上を図ることができ、これらのミッションの達成に貢献することができた。
また、当会では現在、活動の原点となる三島市の中心部を流れる「源兵衛川」の環境再生活動をさらに発展させて、三島市の外縁部に当たる河川や緑地における環境改善活動に拡大してきている。これらの市内内縁部と外縁部に形成・増幅された水辺自然環境を、「水と緑のネットワーク」として、有機的に連結させ、生物多様性の強化と生き物たちの生息域の向上を図り、三島の自然度の多様な魅力アップを図り、観光振興を拡充していくことを新たな目的として掲げており、三島市外縁部に当たる「大場里山地区」の環境再生・魅力向上により、この「水と緑のネットワーク」の強化を推進することができた。


ワンデイチャレンジによる作業(土羽水路補修) ワンデイチャレンジによる作業(水路整備) ワンデイチャレンジによる作業(竹伐採) 整備により再生された土羽水路