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花博自然環境助成事業

令和元年度助成事業 成果概要の報告

団体名(所在地) 中生代植物研究会〔福井県〕
事業名 絶滅危惧の中生代古植物研究者の育成アウトリーチ活動
事業の実施場所 石川県金沢市・小松市、福井県坂井市、富山県朝日町、長野県小谷村、新潟県上越市
事業の実施期間 今回計画 :平成31年4月~令和元年12月 (助成対象期間) (全体計画:平成30年4月~令和元年12月)
事業の概要 絶滅の危機にある日本の古植物学の研究者を育成するため、平成26・27年度の花博助成を使って制作された「日本産ジュラ紀の植物化石図鑑」を発展させて、次世代の子どもを対象としたシンポジウム、ワークショップの開催や簡単なパンフレット制作を行い、中生代植物化石の普及活動や古植物学研究のアウトリーチを行う。
成果の要約

11月2日〜4日に本会員の涌島が勤務している石川県の星稜高等・中学校の理科部の生徒10名を、富山県朝日町および長野県小谷村の来馬層群分布域につれて行き、化石発掘体験のワークショップを行い、本会員が発掘の仕方や植物化石の鑑定方法を教えた。その際、生徒が偶然にも20cm大のアンモナイトの化石が見つけた。来馬層群のアンモナイト化石としては最大級で、その化石は学校に持ち帰り、石川県の高等学校文化連盟理科専門部会で報告した。
「科学の祭典」の石川県・金沢大会(9月15日)、福井県・福井大会(11月16日〜17日)、新潟県・上越大会(11月23日〜24日)の3ヶ所に出展した。出展ブースでは、本会の活動をパネル紹介するだけでなく、4歳児〜高校生の子どもたちに中生代植物化石の含有する来馬層群の岩石を用いて発掘体験を行なった。本会員が道具の使い方や発掘の仕方や教え、発掘で見つけた植物化石を観察し、「日本産ジュラ紀の植物化石図鑑」を使って鑑定を行い、自ら標本ラベルに種名を記載し、各自持って帰ってもらう体験を行った。あまりにも化石発掘体験の希望者が多いため、時間ごとの予約受付を行い、受付できなかった子どもたちには、展示してある植物化石を観察して説明を行った。また、化石発掘体験に参加した子どもたちは、金沢大会では100名、福井大会では200名、上越大会では250名であり、化石発掘体験できなく観察と説明だけの方は、金沢大会では約100名、福井大会では約200名、上越大会では約450名であり、のべ約1300名に研究会の活動に参加してもらったことになった。

中生代植物研究会その3 中生代植物研究会その2 中生代植物研究会その1 中生代植物研究会その4