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花博自然環境助成事業

令和元年度助成事業 成果概要の報告

団体名(所在地) NPO法人知的コミュニケーション研究機関連合〔千葉県〕
事業名 市原市における粘菌生息地の特定と生息条件
事業の実施場所 千葉県市原市東国吉1098粘菌研究センター
事業の実施期間 平成31年4月1日から令和2年2月28日
事業の概要 土壌内有害物質の現行検査法では微生物に対する有害性を調べるほどの精度はない。粘菌フィザルムの変形体は微生物に影響する微量な金属イオンでも顕著な負の走性を示す。この特性を活用して粘菌生息地の物理化学的特性、共存する微生物との関連性を調べる。
成果の要約

1.実施成果
①市原市内の粘菌生息地のおける粘菌の種類、生息地の環境の調査(別紙参照)
②生息地の土壌分析(環境基準による土壌分析等)(別紙参照)
③生息地における走性調査(別紙参照)
④走性を示す生理学的機序の解明(遺伝情報のモデル化)
⑤粘菌生息地マップ作成につながる土壌生態系環境状況の調査・観察会(別紙参照)

2.啓蒙・普及に対する具体的成果
①こどもを含めた野山での観察会
②長期休暇中の自由課題(親子で学ぶ粘菌観察会)
③市原市、千葉県、NPO団体で行う観察会、学会への参加、エコメッセ

3.残された課題
①菌生息地ごとの土壌調査
②粘菌が有害物を検出して適応できる土壌を探して生息するが、その能力はまだよく解明されていない。他の微生物との共存関係も未知である。粘菌の適応能力を通して人類の環境汚染対策の指針を探りたい。

4.成果の公表方法
①論文による発表 21世紀科学と人間シンポジュウムで発表
②インタ-ネットによる公表
③自治体の活動報告

2019年8月夏休みこども父兄観察会(粘菌博物館にて)2019年5月12日市原市立中央図書館での観察会 参加者35名2019年10月20日幕張 エコメッセでの観察会