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花博自然環境助成事業

令和元年度助成事業 成果概要の報告

団体名(所在地) 福興浜団〔福島県〕
事業名 菜の花迷路一般開放に向けた菜の花畑整備
事業の実施場所 福島県南相馬市原町区萱浜地内
事業の実施期間 2019年9月~2020年2月 (助成対象期間) (全体:2019年9月~2020年6月予定)
事業の概要 東日本大震災による津波で全て流された南相馬市原町区萱浜地区に、菜の花畑を造成し、そこに迷路を作り、GW期間中に一般開放する。菜の花迷路には親子連れからお年寄りまで、市内はもちろん県内外から多くの人に訪れてもらい、楽しみ、笑顔になってもらうとともに、津波被害を受けた地区の現状を見て、知ってもらう。
成果の要約

農地基盤整備による養分の少ない山砂を土壌となった田畑は、台風による大雨で土が流出、畑が崩れるなど劣悪な状態で、予め蒔いていた菜種も広大な面積で流出し、発芽しなかったエリアが大量に発生し、再度の種まきを余儀なくされました。また、耕うんするたびに土に隠れていた石や瓦、ブロックなどの大量の瓦礫を地道に手作業で取り除いてゆく作業に今回は力を入れ、少しづつ少しづつ良い畑にする努力を重ねています。
南相馬市原町区萱浜地区の農業再生の一歩としての菜の花づくりですが、昨年以上に面積を増やし、地表むきだしの茶色から緑の広がる場所となっています。
台風15号、19号の影響で菜の花畑にも被害が及びましたが、家屋等甚大な被害を受けた千葉県袖ケ浦市、福島県二本松市、宮城県柴田町などの災害ボランティアに福興浜団で活動したため、例年になく多忙を極めました。
一方、東京2020聖火リレーランナーに代表の上野が選出され、菜の花迷路をはじめとする福興浜団の活動がメディアで数多く取り上げられ、福島、南相馬市の現状を全国に発信する一助になりましたが、残念ながら聖火リレーが延期となってしまいました。現時点では菜の花迷路は屋外で風も強い場所に位置する為、一般開放は予定通り実施する予定ですが、新型コロナ感染がさらに広がれば、聖火リレーで全国に向けて情報発信できたものの、来場者の出足にも影響する為、今後の状況を注視しているところです。

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