地域に花の魅力と歴史、文化、伝統を持つ和の花の伝承の大切さを理解してもらい保全育成者の参加を呼び掛け育成活動をアピールしました。 野生の藤袴は日本固有種で身近な植物で当時の貴族に愛され和歌にも詠われた花でした。しかし昭和の宅地開発や護岸工事で生育に必要な水辺が失われその数は激減、現在園芸種として知られる沢藤袴や交配種に生存場所を奪われ、準絶滅危惧(NT)種に指定されています。 会では5年前京都の藤袴自生の藤袴が発見された大野原から深草藤袴会を通じて洛中で藤袴を育成し始め、例年1000鉢を超える育成を行う事が出来るようになりました。 その育てた藤袴を多くの人に知ってもらい、同時に自然への敬意、環境の大切さなどを再認識してもらい、同時に歴史や風俗、地域の活性化など伝承する機会に藤袴まつりを開催しています。 訪れる方に藤袴を身近に知ってもらう為に各会場に藤袴を設置。源氏藤袴会の活動や藤袴を通じて自然の共存の大切を写真を合わせ、紹介写真などPOP設置。 各会場への訪問を促すようにスタンプラリー帖を発行し、各会場備え付けのハンコを押し、10以上訪問、すべて訪問した方へ賞品を授与。主な会場である革堂、下御霊神社に特設会場を設置し物品の販売やワークショップの会場とした。 革堂では藤袴の展示のほかに、藤袴の匂い袋・藤袴のポストカード・レターセット・美容水・入浴剤など藤袴グッズを販売。藤袴の生活での活用を紹介。 下御霊神社では藤袴の花展示の他に花市・藤袴グッズ販売・当源氏藤袴会の名に関連しまた藤袴が平安貴族に愛された花ということもあり平安装束の体験コーナーや藤袴の香りを楽しめる薬玉の制作体験・古道具・手作り市なども出店。 また9日10日12日に15時~京都市役所東にある玉の湯さんで藤袴の葉を使用した薬湯を提供していただけました。
乾燥した藤袴にはクマリン配糖体が含まれ古くから利尿、通経、利胆に漢方して処方されています。日本では消臭効果防虫効果があり、匂い袋、洗髪料、入浴剤として利用されています。その香りを体験していただけるように玉の湯さんで薬湯として楽しんでいただけました。
・展示した藤袴約1200鉢 ・その他興聖寺・報恩寺各寺院に地植え ・4日間の訪問者数は約6000人 多くの方に希少な藤袴の花を楽しんでいただけ、渡り蝶であるアサギマダラも鑑賞でき自然との共存を体験いただけました。
・スタンプラリー参加人数約200名 全会場訪問者約100名 秋の花々を使って生け花を楽しんで季節の変化を楽しむ日本の文化を体験いただけました。 玉の湯さんでの藤袴薬湯はなじみの少ない藤袴の利用法を知っていただく試みが成功しました。
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