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花博自然環境助成事業

令和2年度助成事業 成果概要の報告

団体名(所在地) 東北植物研究会〔岩手県〕
事業名 第7回全国風穴サミット・第4回東北植物サミット
事業の実施場所 宮城県白石市
事業の実施期間 令和2年7月20日~令和2年10月19日
事業の概要 風穴(フウケツ)とは大地から冷風が吹き出る場所で、特異な植物相が見られる。明治期は養蚕の発展を支える天然の冷蔵庫としても利用されたが、近年は忘れ去られようとしている。本事業では風穴がもたらす特異な自然とその利用に関するサミットを行う。電力を必要としないエコな風穴の理解とその利用拡大に寄与したい。
成果の要約

① 一年前から準備された講演・発表内容を埋もれさせることなく記録できた。

② 風穴植物の起源や高山植物の変異について分子生物学的研究の成果が発表された。

③ 東北の風穴植物やササ類の分布が気候条件と関係あること、四国の風穴が温度変化によって比較できることなどが明らかにされた。

④ 主として風穴地に生育する地衣・蘚苔・維菅束植物の分類群が明らかにされた。

⑤ 風穴を利用した貯蔵の歴史や関連施設における体験学習について紹介された。

⑥ 養蚕業における東北の位置づけや蚕種製造家の風穴利用について紹介された。

⑦ 平成26年から毎年開催してきた風穴サミットを形を代えて継続できた。

第7回全国風穴サミット・第4回東北植物サミット記録集表紙