〇実施内容 未利用緑地の整備と保全を市民の手で進めるとともに自由度の高いプレーパークとして提供することで、緑地整備の人手不足、児童の自然体験機会の減少という二つの課題解決に取り組んだ。 コロナ禍において、密を気にせず遊べる緑地として、新たな存在意義を見出した一年となった。 <整備・保全活動による緑地内の変化> 専門家より指摘のあった竹の整備について見直しを行い、除伐の規模を拡大した。 竹は資材として活用し、緑地内の遊具などの作成に使用。浸食を抑制するとともにプレーパークの発展にも貢献している。 これまで確認されていなかったモグラやフクロウなどの生物も確認されている。 <プレーパーク実施による効果> 今年度参加者の声では「コロナ渦中での子ども達の運動不足解消」や「三密や感染リスクが低く延び延びと遊べる広い空間」に対する評価が高かった。また、「今あるもので自分が出来る事を探す」というプレーパークの理念が現状にマッチし、参加児童が前向きに工夫をするようになったという保護者の声もあった。 当初は人を集めての開催について葛藤もあったが、人数制限や消毒、間合い確保等の対策を施し、参加前後の消毒を徹底したことで、スタッフ・参加者共に感染者を出すことなく一年を終えることが出来た。 <高校生の参画> 昨年に引き続き府立枚方高校の生物飼育部が参加してくれたが、1度目の緊急事態宣言下での学校閉鎖や授業の遅れもあり参加回数は半減した。ただ、生物層の調査や標本政策などの活動は続けており、緑地内で確認されたヒラタクワガタの繁殖などにも着手している。
<出張開催や活動講演など> プレーパーク活動を他地域へと拡大するため、小学校校内の樹木や緑地を利用した出張版の開催を行った。今後、他の学校や公園での開催に向けて現在も調整を行っている。また、本活動に興味を持たれた団体等からプレーパーク活動に関する講演やディスカッションの依頼も受けた。 <コロナ禍による活動への影響> 緊急事態宣言により4月及び12~2月までの活動が自粛となった。また、講師を招いての森パパ・森ママ養成講座の実施を予定していたが、再度の感染拡大を受け断念した。 <緑地整備保全活動の効率化> 整備備品の購入により運用効率が向上し緑地整備が促進された。また助成金により備品の管理とメンテナンスも容易となった。 <緑地内での体験多様化> 購入した資材で新規の遊具を作成することにより緑地内でのアクティビティが多様化した。これにより参加者が自身の年齢や能力に合わせた自然体験が選べるようになった。 <出張版プレーパークのコンテンツ(複数個所展開を見据えたツール作り)> 容易に設置・回収ができる遊具などを新たに購入。これにより出張版プレーパークの提案がさらに柔軟となり、体験イベントへの出展ができるようになった。 <新型コロナウィルス対策> 手指消毒液や非接触型体温計などの購入によって、対策を施した上での活動再開が可能となった。また、登録用QR読取機などWEB上での登録などを促進することにより現地での受付業務がスムーズになり、対面での対応が簡略化された。これによ感染リスクを軽減することが出来た。
|