夏の観察会として、8月に総参加者37名(親子ペア:20名、単独:10名(高校1名・中学生2名、小学生7名、))にて実施しました。 新型コロナウイルス感染症の対策として、消毒をはじめ換気に気をつけ、教室や食事場所ではパーティションを設け、就寝部屋は個別に割り当て、運営に気をつけました。 採集においては、約50種の昆虫が確認でき、その生態や体の仕組みを調べ、発表する中で、生き物への興味や愛着が増し、広く興味を持つ機会となりました。 屋外では、どこにどのような生き物が棲息するのか、例えば、砂地には「アリジゴク」、樹液には甲虫やチョウ、草むらには、バッタやコオロギと、場所と生き物の関係を調査しました。 また、猛毒キノコ「カエンタケ」が見つかり、その対応方法を勉強することもできました。 夜間のライトトラップ、ベイトトラップ、樹液トラップで、採れる生き物に違いがあることも理解しました。 屋内では、採集した生き物は、教室で本やスタッフの力を借りて同定し、昆虫が封じられたコパールの研究、針金でのアメンボ工作、昆虫スタンプによるオリジナルのマスク作り、タマムシの翅を使ったキーホルダーづくり、標本づくりにも取り組み、大人気でした。また、昆虫食を理解するため、数種準備したコオロギスナックの比較、観察等を行いました。 なお、冬の環境整備は、新型コロナウイルス感染症のまん延防止措置期間中であり、スタッフのみで規模を縮小し行いました。 新型コロナウイルス感染症により、様々なことが規制されている中で、本観察会を開催したところ、定員をオーバーする申し込みがありました。部活などが減り、体を動かす機会も減る中での開催は大変喜ばれ、親子参加により、体験や思い出を共有できるものと評価を得ています。リピーター多くも、継続につながる環境教育が出来ました。 また、本会の活動は8年となり、市民科学として、定点観察型の重要なデータを毎年蓄積できていると思います。
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