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花博自然環境助成事業

令和3年度助成事業 成果概要の報告

団体名(所在地) 生駒山昆虫観察の会〔奈良県〕
事業名 「生駒山昆虫観察会2021~森の生態を探る」
事業の実施場所 生駒山(大阪府四条畷市)室池地区
事業の実施期間 令和3年8月22日(日)~23日(月)
事業の概要 親子ペアの参加者が、山の中で1泊2日し、生物学者と森の生態系、生き物を観察・採集する催し。参加者は、植物・昆虫の観察、採集を行い、いのちの循環、生き物の生態、体のしくみなどを知る。
成果の要約

夏の観察会として、8月に総参加者37名(親子ペア:20名、単独:10名(高校1名・中学生2名、小学生7名、))にて実施しました。
新型コロナウイルス感染症の対策として、消毒をはじめ換気に気をつけ、教室や食事場所ではパーティションを設け、就寝部屋は個別に割り当て、運営に気をつけました。
採集においては、約50種の昆虫が確認でき、その生態や体の仕組みを調べ、発表する中で、生き物への興味や愛着が増し、広く興味を持つ機会となりました。
 屋外では、どこにどのような生き物が棲息するのか、例えば、砂地には「アリジゴク」、樹液には甲虫やチョウ、草むらには、バッタやコオロギと、場所と生き物の関係を調査しました。
また、猛毒キノコ「カエンタケ」が見つかり、その対応方法を勉強することもできました。
夜間のライトトラップ、ベイトトラップ、樹液トラップで、採れる生き物に違いがあることも理解しました。
屋内では、採集した生き物は、教室で本やスタッフの力を借りて同定し、昆虫が封じられたコパールの研究、針金でのアメンボ工作、昆虫スタンプによるオリジナルのマスク作り、タマムシの翅を使ったキーホルダーづくり、標本づくりにも取り組み、大人気でした。また、昆虫食を理解するため、数種準備したコオロギスナックの比較、観察等を行いました。
 なお、冬の環境整備は、新型コロナウイルス感染症のまん延防止措置期間中であり、スタッフのみで規模を縮小し行いました。
新型コロナウイルス感染症により、様々なことが規制されている中で、本観察会を開催したところ、定員をオーバーする申し込みがありました。部活などが減り、体を動かす機会も減る中での開催は大変喜ばれ、親子参加により、体験や思い出を共有できるものと評価を得ています。リピーター多くも、継続につながる環境教育が出来ました。
また、本会の活動は8年となり、市民科学として、定点観察型の重要なデータを毎年蓄積できていると思います。

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