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花博自然環境助成事業

令和4年度助成事業 成果概要の報告

団体名(所在地) 特定非営利活動法人白神自然学校一ツ森校〔青森県〕
事業名 白神山地における夏休みSDGs環境学習キャンプ
事業の実施場所 鰺ケ沢町内、白神自然学校と白神自然学校遊々の森
事業の実施期間 今回計画 :令和4年8月~令和4年8月 (助成対象期間) (全体計画:令和4年8月~令和8年8月)
事業の概要 コロナ禍で、外で自由に遊べない子供達は、五感を働かせて自然の森の中で、共生してきたマタギの狩りの仕方や、暮らしを学ぶ事で、強い生き方や持続可能な環境への配慮を学んでいく。
成果の要約

(1)生物多様性の森の中で、自然と共生してきたマタギの狩猟や暮らし方や、森林の持つ涵養保安林の仕組み、森の手入れ作業を学ぶ事で、消費生活に慣れ親しんだ子供達に、森林の大切さを体感することで、人は自然がなければ生きていけないという森に対する畏敬の念を学ぶキャンプを実験することで、将来の持続可能な社会の人づくりを目的として実施した。白神自然学校遊々の森て除伐してカットしたり、枝落としをして庁も苦情に運ぶ体験を通して林業の仕組みを学ぴ、森林破跛と地球温暖化の関係を学んだ。

(2)夏休みと冬休みの二回、白神自然学校で宿泊キャンプを実施した。夏はづ金の殿様が今の弘前市にある弘前城を建て、津軽一円を収める為に通った古道探索や、赤石川での水生昆虫の採取と、川に棲息する魚やカニなどの採取をし、水質検査を行った。海では日本海でいて詠を楽しむと共に、日本海の魚を地元の魚やで見学した。冬休みの体験は、スキー・スノーシュー・スノーハイクスキーと三種の冬遊びの雪の上を滑る道具に挑戦したり、雪の上でのキャンプを体験した。

(3)白神山地の大自然に触れる事で、森の深さを体感できる。また、森林の管理作業を体験して森の維持を体験した。(1)にもあげたが、自然学校内では、木工体験として、テッシュペーパー入れや、お盆、パインダー・スプーンを木工品で加工・作成した。

(4)またぎの狩猟、暮らしを学ぶ事で、自給自足や山の知識を習得した。またぎから直接、またぎの手法や暮らし方についての話しをレクチャーをうけた。特に自然界に自生する山菜や魚を生活に取り入れた暮らしや、コメの栽培まで、なるべくお金をかけない生活スタイルに対して関心が集まった。

(5)ホームページで夏・冬の活躍を公表した。

白神自然学校のホームページで夏・冬の自然体験の活動報告を掲載してある。

夏休み自然塾は、参加者が7名と少なかったが、山・川・海を使った環境学習を実践できた事は、子供達にとても有意義な取り組みとなった。但し、7日間の前半の3日間は雨が降り続き、白神ビジターセンターや、つがる市の縄文館の見学や、鰯ケ沢町の温泉プールなど代替プログラムを実施せざるを得なかったのがとても残念だった。一応代替案は用意してあったが、長期の雨で感じた事は、白神周辺では室内で学べたり、遊べたりする施設が少ないということでした。

① 雨上がりの白神自然学校遊々の森での林業体験は、初めて太い木をチェンソーで伐倒した、木に巻き付いたつるおとし作業など、林業現場で起きる課題や大変さ、そして森の手入れの大切さが、(徐間伐作業)残りの木を守り成長を促す事になるという関係性を学べたことが大きい。

② マタギの狩猟体験や生活体験を、実際は山に入り実際熊を狩猟したところまで行き、歩きながら体験する予定だったが、長雨で山に入れず教室で行ったのは残念だが、自然の四季折々に自然界に棲息する山菜や魚、コメなどを自分達で暮らしの中に取り入れて生活するという消費者では なく、生産・狩猟者の話しを聞くことができた。

③ 山・川・海がひとつらなりに結び付いているのが、私達の棲んでいる環境であるということを学べる事ができたことがとても大きな成果である。また、白神山地の核心部分から流れてきている赤石川の水が、とてもきれいな水であり、その川は妻息する水生昆虫がとてもきれいな水であることを自分達の調査で発見できた事が大きかった。

④ 冬のキャンプ生活を初めて体験した子供達は、スキー・スノーシュー・スノハイクスキーの3 種の道具を使い、雪の上を滑ったり、歩いたりした。今回の参加は18名で、そのうち初めてスキーを滑れる人は12名だったので、スキー場で指導をして、その上でスノハイクスキーとスノーシューを履いて、雪の上の動物の足跡探しや、冬芽探しなどを体験した。また、キャンプ体験も14名しか釦験した子供がいなかったので、テント張りや昼食をキャンプ鍋をつかい雪の上で体験をし、大きな初体験をすることができた。中々、遠方から参加する子供達は、交通費だけでも大変で、プログラム費を高額にすると、中々参加者が集まらない。また、林業体験や川遊びや山歩きに関しては、ボランテイアのスタッフの数がどうしても必要であり、そういう人件費がかかるので今回の助成金で賄えるのはとても助かります。また、冬のスキー・スノーシュー・スノーハイクスキーの指導者は、その経験がない人はできないので、まだまだ指導者が少ないのが問題ですが、人件費が助かりました。

後、事前に現地下見を何回か行い、リスクがでないようにしてプログラムの実施に臨むために 何度も山・川・海の現地調査をして入りますが、そういう車のガソリン代もみてもらい助かります。

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