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花博自然環境助成事業

令和4年度助成事業 成果概要の報告

団体名(所在地) 小高はなみちプロジェクトチーム〔福島県〕
事業名 小高まちなか菜園事業・まちなかエコシステム計画
事業の実施場所 南相馬市小高区空き地・用水路
事業の実施期間 今回計画 :令和4年4月~令和5年2月 (助成対象期間) (全体計画:令和4年4月~令和5年2月)
事業の概要 原発被災地である小高区において、これまで空き地を菜園として活用してきたが、さらなるステップとして、震災前まで取り組まれてきた環境保全活動を復活させ、より持続的で暮らしやすいまちづくりを進めたい。活動としては、空き地を活用した生ゴミコンポストと、用水路での蛍の飼育・放流の2つに取り組む。
成果の要約

コンポストでの堆肥作りの勉強会を3回実施した。
① 6月11日(土)
小高ハーブ園で毎月開催している交流イベント「ガーデニングデイ」の中で、コンポストの講習会を行った。家庭でもすぐに実践できる段ボールコンポストを学び、基礎的な知識を身につけた。その上で、小高ハーブ園に4つ、駅前通り沿いの空き地に1つ、合計5つのコンポストをまちなか菜園に設置した。
② 10月8日(土)
コンポストの経過を確認すると同時に、作られた堆肥を駅前通りの花壇に使用した。より多くの人に活動を知ってもらうために、駅前通りの縁石上に設置できるプランターを制作し、花を植えることとした。まちなか菜園では、旅館の生ごみを使って堆肥作りに取り組んだ。各家庭でも段ボールコンポストを使用して、実践を積んだ。
③ 2月26日(日)

1年の振り返りを行なった。夏場と冬場で管理方法を変える等、次年度に向けた検討も行った。
かつて「小収店」というコンポストの取り組みを行なっていたこともあり、地域住民の関心は元々高かったと言える。初回の勉強会で実施した段ボールコンポストは、各家庭で実践し、庭の肥料として使用している。まちなか菜園のコンポストは、まず旅館の生ごみ利用からスタートさせたが、宿泊客にも伝えることで、取り組みの周知につながった。旅館にとってもゴミを減らすことができ、メリットは感じられた。今後は、旅館に続いてカフェや飲食店を巻き込んで実践していきたい。
また、小高ハーブ園では4つのコンポストを使って取り組んできたが、今回は4つを満遍なく使用した。次年度は、入れるゴミの種類を分けたり、管理方法を変える等、1つ1つのコンポストで作る堆肥を少し変えながら実践することを試みたい。1年間通してやってみて、地域住民でも比較的簡単に取り組めることがわかったので、次年度は、より根付かせることができるよう、継続して実行していきたい。

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