スキップして本文へ

花博自然環境助成事業

令和5年度助成事業 成果概要の報告

団体名(所在地) かたつむりミュージアム・ラセン館〔京都府〕
事業名 かたつむりミュージアム・ラセン館の普及啓発活動
事業の実施場所 1)宮崎県総合博物館 2)シビウ自然史博物館 3)陸前高田市立博物館 4)かたつむりミュージアム・ラセン館(開館は常時)
事業の実施期間 1)4月29日~6月11日  2)5月~8月  3)9月30日~10月29日 4)11月5日(開館は常時)
事業の概要 国内産陸産貝類種約800種の生体再現模型製作、及び海外産代表種の再現プロジェクトを実現させ、それらを社会に向けて広く発信し、生物多様性の意義を分かりやすく理解してもらう。
成果の要約

1)巡回展示の宮崎県総合博物館では、野外観察会と展示物の解説を行い、親子づれを中心に多くのご参加を頂いた。
2)ルーマニアのシビウ博物館では、カルパチア山脈の固有陸産貝類や東欧の陸産貝類のリアルイギュアを作成して、特別展を開催出来た。
3)もう一つの巡回展示である陸前高田市立博物館では、日程調整の行き違いでレクチャーを実施することが出来ず残念であったが、オープン前の視察・準備を行い、会期中盛況であったようである。
4)ラセン館において初めてのトークイベントを行った。募集定員を超えた聴衆に対して、研究員を招いての1日となった。館の整備の他、広めの駐車場を整備したおかげで、このようなイベントを開催出来るようになった。
当方によるブログ発信や、来館者によるSNS拡散などで、徐々にではあるが存在が認識されるようになってきた。京都府下の公共施設(さすてな京都)からのレクチャー依頼、京都市青少年科学センターからの展示協力依頼、東京動物園協会からの絶滅危惧種(カタマイマイ)保全繁殖活動の啓発普及への協力、京都生物多様性協会との連携、花博協会主催以外の小学校への出張授業など、これまで以上の広がりがみられるようになってきた。
巡回展示ではいずれも新聞媒体などの取材があり、地味な存在のカタツムリを通して、生き物と自然環境がいかに人間にとって大切であるかという啓発が伝わったのではないかと思う。
また、直接助成の対象にはならないが、ラセン館メンバーと野外、卓上調査を行い、陸産貝類のレッドデータ更新の情報収集活動も行っている。

05-06-01.jpg 05-06-02.jpg 05-06-03.jpg 05-06-04.jpg